
ああ、小説が読みたい。
そんな欲求を抱えたまま本屋をプラプラしていて目に入った小説。
「パンとサーカス」
結論、めちゃくちゃ面白かった。
700ページの大作でしたが、一気に読めたぐらいです。
ちなみに「パンとサーカス」ってどういう意味かご存知でしょうか。
これはローマ帝国時代の詩人による風刺で、政府は民衆に食事(パン)と娯楽(サーカス)を与えれば政治的無関心になるといういう意味です。
まさに今の日本。。。
ではどんな物語かというと、
日本のヤクザ、CIA、フィクサー、ホームレスなど普通だったら交わらないだろっていうキャラクターが、それぞれの理想をもとめていく冒険小説でした。
従順な民族に成り下がってしまった日本人。
好き放題搾取されてもまともにデモも起こさない。
世直しには劇薬が必要だということでとんでもないことを起こすんですよね。
読んでみてまさに現代の日本に響くものあるわ〜と強く共感します。
この記事を書いているのが2025年6月30日。
まさに参議院選挙が迫っている時です。
最近はYouTubeやXなどのSNSをきっかけに政治に関心を持つ若者も増えてきました。
現代の日本は豊かでネットフリックス、ゲーム、スマホなどの娯楽があり、食事には困りません。
選挙なんて行っても何も変えられない。
別に毎日生きていけるし、楽しいし政治なんて好きな奴がやっててくれ。
そんなこと思っている国民が多いのではないでしょうか。
ですが、このまま政治に無関心だと貧しくなることは目に見えます。
特に海外視点で日本を観れる方は、我が国がバラバラになるんじゃないかと危機感を持っている方も少なくないはずです。
この小説を通して、政治を考えるきっかけを持ってみるのも良いかもしれません。
最後に話はそれますが、本書の最後の方にある内田 樹先生の解説ページで紹介されていた「愛と幻想のファシズム」を読んでいこうと思います。
おしまい。