どーも、シーマーです。
今回は「会計の世界史」を読んでみました。
簿記2級を取得して経理への配属が決まり、何を勉強しようかな〜って思っていたところで歴史を勉強したくなったので本書を手に取りました。
結論:知的好奇心刺激でとても面白かったです!
会計の歴史だけでなく経済の歴史でもあるように感じました。
ちなみに私シーマは35際にして 2024年4月1日より未経験での経理配属。
簿記2級の知識を頼り日々悪戦苦闘しております。
そんなこんなで普段なんとか使用している簿記。
費用、売掛、買掛、減価償却・・・・・
これらの会計処理が生まれるまでに、こんな歴史があったのかと知れば知るほど奥深い。
日々の仕事も感慨深いものになります。
せっかくなので本書を読んで特に面白かったなと感じた2つのことを紹介させてください。
簿記はイタリア生まれだった!?
そもそも簿記ってどこで生まれたか知っていますか?
いやいや、簿記がどこで発祥したかなんて考えたことありませんよ笑
答えから言ってしまうとイタリアです🇮🇹
意外!ナンパな国っていうイメージしかないですが、こんな繊細なシステムを作ったのか。
ですよね〜。
発祥の概要としては以下です。
・16世紀頃、香辛料を求めて儲けまくっていたヴェネチア商人がいました。
・当時は冷蔵庫がない。
・腐敗が進む食品の匂いを消すために香辛料の需要が高かった。
・香辛料はアジアで入手することができ、ヨーロッパに持ち帰れば大儲け可能。
・その他えに船を建造し、船乗りを集め、出港し、香辛料を積んで、戻ってきて、儲けを山分けする。
・当然その過程では大きなお金が動くことになる。
・そのお金の流れを商売にしていたのが「バンコ」という今でいう銀行。
・そのバンコはお金を貸し借りした際の記録が簿記のルーツ!
イタリアのしかもヴェネチア商人だったのですね。さらに意外!
自身が日々記帳している帳簿のルーツがイタリアだと考えるとなんか楽しくなってきます。
今度余力があれば世界最古の帳簿でもみてみたいモノです。
減価償却の考えは機関車から?
減価償却の考え方ってどのタイミング生まれたかご存じでしょうか?
私自身はそんなこと考えたこともなかったですわ。
答えは鉄道です🚂
初めて鉄道が開通したのはイギリス。
大きな利益を上げていた鉄道会社に投資した人たちは結構な額の配当を得ていました。
鉄道事業を起こすためには初期に土地、枕木、線路、機関車など初期費用にとてつもなくお金がかかります。
そのため、鉄道事業の初期投資を家計簿的に処理してしまうとその期は赤字になり、利益がないことになります。
当然その期の配当はありません。
反対に投資のない期は黒字になることになります。
ということは投資した時期によって配当の差が大きくなってしまいますね。
そこで投資した年に一気に費用計上するのではなく分割して費用計上することによって利益を平準化しよう!
この考え方が減価償却の始まりです。
当時の理不尽を解消するためにこのような考え方が生まれたのかと感動しました。
まとめ
会計の歴史は興味深く、面白いですね。
本書の内容はとてもわかりやすい構成でできています。
もっと勉強したくなるかもしれません。
私はもっと勉強したくなりましたので、会計関連の本をさらに購入しました。
ぜひ会計に興味を持たれた方で特に歴史付きの方にはオススメです!
そして作者の方には、こんなにわかりやすい本を執筆いただいてありがとうございました!