ユダヤと聞くだけでゾクッとする私です。
映画を調べてみたら出てきたユダヤの文字。
内容を確認してみるとまた宗教上のコアな部分を扱っていますな〜。
実際に存在した宗教を介在させたイタリアでの少年誘拐事件とのこと。
ボローニャに住むユダヤ人一家の少年に対してクリスチャンである召使いの少女が洗礼を与えてしまったが故に発生した誘拐事件。
なんだこの事件は!?これは面白そうだ。
ということでヒューマントラスト有楽町にて早速鑑賞してみました!
感想
想像以上に重さがあり、少し気味の悪さを感じた映画でした。
特に誘拐されたエドガルド少年はこの人生にどう向き合ったのか。
全く想像できない。
自分がもしそうなったという仮定であっても何も想像できない。
ユダヤ人として生きていたのに、ユダヤ人の家族と幸せに生活していたのに。
突然のカトリック教会による誘拐。
誘拐する時点で気が狂っていると思ってしまいますが1800年代は教会の力は相当なものだったのでしょう。
特にキリスト教とユダヤ教の宗教観に馴染みがない日本人には理解し難い映画なのかなって思ったりします。
大きく感じたことは↓
・神の名の下における解釈次第でなんでもできる生々しさ
・宗教団体が権力を握る怖さ
・洗脳の恐ろしさ
・キリスト教→ユダヤ教への内心的な憎しみ
・国を持たないユダヤ人の非力さ
・八百万の神の国で寛容でよかった
ある意味全く異なる価値観に出会って内臓にズシン!とくる映画でした。