【読書-44冊目】清朝時代にタイムスリップしたので科挙ガチってみた|青春を思いだせ!

どうも中国の歴史が面白すぎて、中国関連書籍を読み漁っているシーマーです。

今回紹介する書籍は「清朝時代にタイムスリップしたので科挙をガチってみた_佐川恭一という小説です。

小説とは珍しいやん。

あまりにも残酷な中国史の事実ばかり読んでいて気が滅入ってしまいそうだったので、小説に手を出したんです。

結論から言うと非常によかった!

日々忙しく過ごしていつの間にか30代となり、失われていた青春のあの熱い思いを久しぶりに思い出しましたわ。

いや、思い出しただけじゃないです。

熱いパッションを感じた。

本書は全部で9章ありますが、各章ごとに物語が異なっています。

半端なく頭がいい高校生(東大理三余裕)だったり、阿波踊りが得意だったり、ランニングに目覚めたりと、それぞれ異なる物を持った男子高校生が主人公となり、各章毎でストーリーが変わります。

その男子高校生がそれぞれの思いを胸に目標達成を目指すんですね。

その目標となるきっかけと言ったら、本当にしょーもないことです笑

構図としてはこうです。

女子高生からこう言われます。

ねぇ、シーマー君。今度のマラソン大会一番取ったら、エロいご褒美あげちゃう💛

シーマー

えっ!あんなことやこんなことも?すぐ練習だ!!!!🏃

もう全身全霊です

もうね、この小説で描かれているその姿が僕は愛おしい!

でもね、そこだけでは終わらないんです。

その努力過程で男子高校生は気づくんです。

目標に向かって全てを注ぎ込んで取り組むことの素晴らしさを。生きている実感を。

そのことにに気づきながら成長していく物語です。

シーマー

17年前に男子高校生だったあの頃を思い出した。

17年ほど前は私も童貞の男子高校生でしたからね。

わかるこの気持ち。わかるぞ!

シーマー

何かに全身全霊でハマるって本当に素敵!

この記事はこんな方にオススメ
  • 小説で科挙を楽しみたい方
  • 青春の熱い気持ちを思い出したい方
  • 全身全霊で取り組む素晴らしさを感じたい方

印象深かった事-3選

1.現代日本基準の努力では世界に勝てない

周囲の人間たちが現代日本では考えられないレベルの気迫で、それこそ戦争に向かうような命懸けの気持ちで科挙に臨もうとしているのがわかった。
英俊はそこで、今の自分が現代日本基準でしか努力できていないという事実を反省し、方法を真剣に根底から見直そうと考えた。

ちなみに英俊が主人公なのですが、彼はとある女性と約束をしました。

科挙に主席で受かったら秀俊の顔に女性が放尿してくれるとね。

男子だったらこのモチベーションわかるかも笑

彼は性癖が特殊なんです。

それで面白いのが、その目標に向かって科挙に立ち向かっていくんだけど、この「現代日本基準」でしか努力できていないことに気づいたというこの段階までレベル高まるっていうね。

視座がグローバルスタンダードになっているという。

女子に放尿してもらうことを目標としている人がいう言葉ではない笑

面白いですよね。

でも全身全霊をかけて科挙に立ち向かっていくわけですよ。

ここまでいくと私自身も胸が熱くなります。

2.欲しいものは欲しいと言いなさい

でもな、「ブロンソン」のことも思い出したんや、ほんで、矢内の漫画で平良さんが裸になってるとこを見てみたいと思った、ホンマに見て見たくてたまらんと思った。
くだらんことやけどそれをちゃんと認めて、それに向けて努力してみようって思ったんや。

もうね、めっちゃかっこいい

恥ずかしさとか関係なしに自分が欲しいものを口に出して、そこに向かって努力する。

素直に自分の好きな子の裸が見たいと言って努力する。

もうね、青春ですよ。

みなさんも周囲に知られたら恥ずかしいけど、「本当はやりたいこと」って絶対にありますよね。

もう一度言います。絶対にありますよね?

あの女優とセックスしてみたい、好みの綺麗な子ととんでもない性癖のプレイをしてみたいなどなど。

発言しましょう!

心の底からやりたいことってこういうところに隠れてしまってるんじゃないでしょうか。

3.始まるとはどういうことか

「始まる」とは一体どういうことか私の考える定義では、その条件は2つある。
一つは何かに全身全霊をかけて取り組むこと。
もう一つはその先の達成を本気で信じ抜くことだ。

もはや本書は小説じゃない。

世の男性への指南書ではないのだろうか。

自分の人生を思い出しても何かしら全身全霊をかけて取り組んだ思い出ってありますよね?

僕はいくつか思い出すことができます。

しかも重要な成功体験として残っており、どのように物事に取り組めばうまくいくのかという感覚も得ています。

思い出すと本当に心の底から欲しいものに向かってのみ、集中していた時っていうのはなんか幸せだったなと思います。

その目的達成のために自分で色々試行錯誤している時が一番楽しかった記憶が強く残っています。

僕は特に中学校で始めた卓球部なんですけどね。

目標に向かって始めた朝イチの素振り、ランニング、朝5時からの基礎練などなど自分で計画してました。

結果的に初心者から2年後には県選抜で関東大会まで出れるようになっていました。

関東大会への出場は心の底から強く願っていましたね。本気で。

30代のサラリーマンをやっていていつの間にかこの感覚を僕は忘れていました。

これだ。

目的達成できることを心の底から信じ、全身全霊をかけて一つのことにハマってしまうこと。

これだ!

もう一度目標を棚卸してみよう!

まとめ

本書は日々の慌ただしい生活で青春時代に持っていた男の熱い気持ち、夢中になるっていう幸せを思い出させてくれました。

昨今の日本は少子高齢化、円安、インフレなど本当に暗いニュースばかり。。。

でもそこに悩んでいても何も解決しません!

この世の中でも我々にできることはあるはず。

それは、心の奥深くにしまっている目標を取り出し、それに向かって全身全霊をかけて努力すること。

そうだ、ハマることは幸せだ!

家族がいるから、お金がないからと理由を並べても始まりません。

周囲に言えないけどやってみたいこと。

まずは書き出してみましょう!

以上、ここまで読んでいただきありがとうございました。

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