脳細胞を育てるには。

脳にとって重要な2つの物質

脳を育てるために重要な物質は2つあります。それは、神経伝達物質とBDNF(脳由来神経栄養因子)です。

神経伝達物質

神経伝達物質とは、セロトニン、ドーパミン、ノンアドレナリンである。これらの神経伝達物質を作るのは、1000億個ある脳内のニューロンのわずか1%に過ぎないが、影響は計り知れない。主な役割は情報の流れを調節して、神経化学物質全体の調節をすることです。精神の状態を改善させるために用いられる薬というのはこの3つのうちのどれかに働きかけるためのものです。それほど、精神に影響を与えている物質なのです。

セロトニン

セロトニンとは、別名幸せホルモンのことで脳の機能を正常に働くように統制している脳の警察官とも呼ばれています。気分、衝動性、怒りに影響する。セロトニンが十分だと、イライラを抑えてくれることにより、精神を安定させてくれます。

ドーパミン

ドーパミンとは、快楽ホルモンです。学習、報酬(満足)、注意力、運動に関係する神経伝達物質です。

ノンアドレナリン

ノンアドレナリンは注意、知覚、意欲、覚醒に影響する信号を増強させるものです。

BDNF(脳由来神経伝達物質)

BDNFとは簡単に言うと脳の肥料です。脳のニューロンの肥料のようなもので、脳内の回路を構築・維持している脳のインフラ上欠かせないものなのです。過去の実験でニューロをシャーレに入れて、BDNFを振りかけると、ニューロンは新しい枝を伸ばし、学習に必要な成長を遂げることを発見されています。そのことからBDNFは脳にとっての肥料を呼ばれているのです。

神経伝達物質とBDNFを増やすために

神経伝達物質とBDNFを増やすためには運動が効果的です。運動をすることにより、ニューロン同士の結びつきを準備・促進し、そして海馬の幹細胞から新しいニューロンが成長するのを促します。ウォーキング、ストレッチ、ランニング等ありますが、どういった運動が効果的なのかは、研究が開始されたばかりであるため、断言するまではいきません。しかしながら、これまでの研究の中では、有酸素運動と複雑な動きをする運動が効果的だと推測されます。例えばテニスなどの球技やダンス(不規則な動き)などです。つまり、心血管系と脳を同時に刺激するスポーツですね。みなさんも脳を育てるために一緒に運動しましょう!

 

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