こんにちは。
中国に関する書籍を読み漁っているシーマーです。
今回は中国共産党の歴史にフォーカスした書籍「中国共産党 暗黒の百年史_石平」を読みました。
この書籍を選んだ理由は、前回記事で読んだ「禁断の中国史_百田尚樹」で中国共産党の虐殺史についても紹介があり、もっと知ってみたいなと感じたので手に取りました。
ほとんどの日本人は、中国共産党がどうやって今の地位を築いたのか、その過程で何をしてきた集団なのかを理解している方はほとんどいらっしゃならないと思います。
相手のバックグラウンドを理解することは、円滑なコミュニケーションの他に身を守るためにも必要ですよね。
親しい友人の正体が逃亡中の連続殺人性犯罪者だったら怖いでしょ?
そりゃ、接し方変えますわ笑
大事件が起こってからこんな人だと思わなかっただなんて取り返しがつきませんからね。
そうならないためにも、距離的にも経済的にも密接な中国はお隣さんであり付き合わなければなりません。
我々日本人は身を守るためにも彼らのバックグラウンドを知っておく必要があると思います。
本書は彼らのバックグランドの暴露本といってもいいぐらいストレートにドロドロの生々しい事を書いていますので、ありのままを知るための手段としておすすめな書籍です。
本書の概要
一旦本書の概要を整理します。
まず、本書の著者は中国生まれで、日本国籍を取得した石平(せき へい)氏の書籍です。
石平氏は中国共産党との戦いをライフワークの1つとして位置付けている作家で、文化大革命と天安門事件を経験したことから、中国に愛想を尽かして最終的に日本へ帰化した作家・評論家です。
そりゃ嫌になるよ。
ちなみに著書は中国共産党の事を「サタン」と表現しているほど。
その作家が1年という歳月をかけて書いたのが本書籍です。
相当酷い経験をされてきたんでしょうね。。。
目次は中国共産党の成り立ち〜現在までどのような過程を経てきたのかが1〜8章に分かれて書かれています。
- 浸透・乗っ取り・裏切りの中共裏工作史
- 繰り返される血まみれの大量虐殺史
- 侵略と虐殺と浄化の少数民族弾圧史
- 紅軍内大虐殺、陰謀と殺し合いの内ゲバ史
- 周恩来、美化された「悪魔の化身の正体」
- 女性と人民を食い物にした党幹部の貪欲・淫乱史
- 日本人をカモにした対日外交史と反日の系譜
- 危険すぎる習近平ファシズム政権の正体と末路
物騒な単語しかない。。。
石平氏は、中国共産党の残虐性をこの目で見てきており、本文でのストレートな表現には覇気を感じさせられます。
印象に残った点
私が個人的に印象に残った2点について紹介させていただきますね。
お家芸は浸透・乗っ取り作戦
がん細胞とよく似ている。
人の身体の中で健康な細胞を呑み込み、それを栄養に癌細胞はどこまでも繁殖していく。
そしていずれ寄生する母体を完全に食いつぶす。
ここが中国共産党の御家芸の浸透・乗っ取り工作の極意であり、最も恐ろしい側面である。
中国共産党は、まず国民党の一部の部隊を乗っ取ることから始まりました。
現在も浸透・乗っ取り作戦を行なっているのです。
対象は台湾、米国、オーストラリアなど必要な国ではどこでも。
もちろん日本は、対象国のど真ん中です。
永田町の政治家にも中国のために政治をしている方がいらっっしゃいますよね。
私は2018年まで幹部自衛官だったのですが、同期の親が中国人ということもよくありましたので、自衛隊にも相当浸透しているものと考えられます。
最近は土地などの不動産を中国人が買い漁っていることもよく聞きますので、この浸透作戦は我々が今まさに直面している問題なのです。
あなたと親しい中国人も中国共産党員かもしれません。
関係ない人ももちろんいますので、頭の片隅にだけ入れておけば良いと思います。
行動方針は「一村一焼一殺、外加全没収」
その時毛沢東たちは「打土豪、分田地(土豪をやっつけて耕地を分配する)」というスローガンを掲げて農村革命の基本政策としていた。そのための具体的な「行動方針」として打ち出したのが、「一村一焼一殺、外加全没収」というものだ。
「一つの村では一人の土豪劣紳を殺し、一軒の家屋を焼き払い、加えて財産を全没収する」という意味である。
つまり、農村地主や素封家に対する殺戮と略奪が、毛沢東ら紅軍による「革命」の主な内容だったのだ。
出ました!得意の虐殺技!!
地方の農村で罪のない地主を虐殺して貧しい農民を味方につけることにより、中国共産党は力をつけていったのです。
地主の財産は中国共産党で没収し、土地と家屋は持ち運びできないので無料で貧しい農民に与える代わりに、年貢を納めさせた。
当然農民としては、自分の土地が手に入るので歓喜し、紅軍の支配エリアとして拡大していったのです。
こうやって、中国共産党はまた次の村を襲っていきました。
1928~1933円の5年間で殺された地主はなんと10万人。
信じられない。
東京大空襲と同じやん。。。
もうこういう内容ばかりですね。。。
何万人の方が亡くなればいいのか。。。
ちなみに本書籍では、「一村一焼一殺」の具体的な方法について、実際にその場にいた元中国共産党兵士の回顧録を基に生々しい手法の紹介があるので、ぜひ読んでみてください。
読書後の変化
今回、印象に残ったのは中国共産党は虐殺だけじゃなく浸透・乗っ取り作戦がお家芸だったということでした。
だから永田町の政治家に中国贔屓が存在しているわけだと腹落ちすると同時に危機意識が高くなりました。
私の過去経験から防衛省内も危ういなと強く感じています。
仮に中国と日本が戦うことになれば、日本国内に浸透している工作員が、一斉に蜂起し、自衛隊の一部の部隊も国民党と同じように乗っ取られる可能性も否定できません。
まとめ
「彼を知り己をしれば百戦危うからず」という孔子の言葉にあるように、ビジネスでも安全保障上でもやりとりをしていく中国を理解することは、最終的に身を守ることにつながります。
ぜひ本書を読んで、普段は表に出てこない中国の裏歴史に関する理解へつながればなと思います。
以上、ここまで読んでいただきありがとうございました。