【読書】「イランの地下世界」を読んでみた🇮🇷

874xx最近はイスラエル紛争、イランの攻撃の話題でイスラム、ユダヤ、キリストなどの宗教、紛争に対する知識欲が半端ない。

というわけで今回はイラン!🇮🇷

駅ビルの中にある本屋でたまたま見かけた本。

◆「イランの地下世界_若宮總」↓

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気になって一度は手にしましたが、買わずに家に帰る。

だけどなんか気になり、また同じ本屋へいき、手に取る。

イラン当局から目をつけられるため、なんと著者偽名を使っているらしい。

本当に存在しているのかとおも思ってしまいますが、ノンフィクション作家の高野先生が存在を保証してくれている。

しかもタイトルに「地下世界」入るって魅力的すぎでしょう。

ってことで購入して読みました。

先に感想をざっくり書かせていただきますと、

・読みやすい

・面白い

・イランのイメージが大分変わる

イランに関しては今までお堅い本しかなかったようなイメージしかありませんでしたが、本書は非常に読みやすかった。

特に印象に残ったこと2点

日本人がイランに思っているイメージが変わる内容がたくさんありますが、その中でも2点紹介します。

政教一致は最悪!

政教一致の部分を読んで、おいおいマジかよ。こんなにもエグいのか。

日本人の我々には馴染みがなくて、普通なら考えることなんてない政教一致。

政教一致でやばいこと3つのこと

政教一致がやばい理由3選

・神の名の下になんでもあり

・宗教学者の既得権益化

・政治が悪くなると宗教からも離れてもはや信じられるの自分だけ

特に私が嫌だな〜って思ったのは、国民の生活が苦しいのも「神の与えた試練!」

などのように評価されてしまうこと。

非常に定性的。。。。これじゃ何もわからない。

さらに怖いのが打破すべく政治的な判断をしようとしても、それが宗教的に正しいのかの判断が必要となる。

この瞬間、イスラム法学者の既得権益への道が開かれてしまう。

数値による定量的な評価をしてしまえば、宗教学者の無能さがバレてしまうからだ。

悪いことがあっても神のご意志。

そう言われている内に生活はどんどん悪くなってくる。

そんなこんなしている内に国民は宗教に対しても嫌気が差してくる。

生活が良くならないのはそもそも宗教が悪いんじゃないのかと思い始める。

そして宗教から離れていく。

宗教国家によって作り上げたいものが政治と宗教をダメにしていく。

まさに逆の結果になってしまう。

正直、自身がその国で生活すると思うと吐き気がする。

第二次世界大戦後半の日本もそんな感じだったのかな。

一度その政治体制が固まってしまうとなかなか覆えさせるのは難しい。

イラン人にはなんとか今は耐えてほしい。

イスラムヤクザってなんやねん

イスラムヤクザ。

最初にこの言葉を聞いた時単なるマフィアかと思いました。

だけど、衝撃でしたわ。本質的なところは同じだけどちょっとタチが悪い。

敬虔なイスラム教徒という御紋を使っているヤクザ。

表面上だけはイスラム教の戒律にバッチリ沿った服装と行動。

バリバリ優等生。

当然、周りからのイスラム評価は高い。

だけどそれを使って、嫌いな奴や消したい奴を貶める際にイスラム国家機関を使う人をイスラムヤクザという。

怖すぎる。

あいつこんなこと言っていましたよとか政府機関にチクって潰す。

チクられて潰されたくなかったら言うこと聞け!

っていうようなやつよ。

小学校、中学校にもそんなやついたよね〜。

でもこれが一国で行われていると考えるとゾッとします。

宗教を使った寄生虫みたいな人間がいるということ。

これで電気代ただにしてもらったり、陰で酒を融通してもらったりと好き放題。

正直この話を知っ虫唾が走った。

こんなふうになるのかと。

でも、こう言う人って本当の友達いなかったり、あんまりいい人生を送っている印象なかったので、そういう人は後に苦しむんじゃないですかね。

政教一致の怖さでもありますね。

競争と比較の原理

宗教で比較の原理を持ち出されるの厳しいですな〜。

イスラム教は日常生活の細かい部分にまでコメントしていますよねよく聞くのが、

・豚を食べるな

・酒を飲むな

・博打するな

・不倫するな

・ベールを被りなさい

・断食しなさい

・礼拝しなさい

・メッカ巡礼しなさい

・・・・

人間は多様なのに明確なモデルを作ってしまうと、その通りやっているかでイスラム教徒同士で比較が発生する

メッカ巡礼に至っては資金がないとできないので、お金を持っているかどうかで決まってしまう。

大事なのは内面なはず。

確かにそう思う。

そう考えると若宮先生がおっしゃる通り、明確なモデルなんてない仏教とか東洋哲学は改めて魅力的に見える。

「諸行無常」や「空」などまさに最近読んだ本。

一応感想記事を書いております↓

自分の国の枠組みだけで考えると不満が出てきてしまいますが、なんと恵まれている我が国日本。

おかげ様で最近はどんどん日本が好きになってきました。

まとめ

一度独裁体制を認めてしまったら、なかなか変えられない。

何十年または100年かかるかもしれない。

一人の人生が独裁体制の中で終わってしまうくらいの長さである。

そうだ、やっぱり選挙に行こう。

今の環境に感謝!

毎日好きに生きることの選択をできているということにもまずは感謝です。

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