テストステロンと体調不良

テストステロンが低下すると体調不全が始まります。人間はホルモンに支配されており、男性は20代に比べて40代では。80%、50代では60%、50代では50%までテストステロンは低下してしまいます。テストステロンの低下に伴って体調不良を感じる機会が多くなってくるのです。

トータルテストステロンとフリーテストステロン

①トータル(総)テストステロン

睾丸で作られたテストステロンはタンパク質にくっついて、血中を巡ります。このテストステロンをトータル(総)テストステロンと呼びます。

②フリーテストステロン

トータル(総)テストステロンの中でも、1〜2%ほどはたんぱく質から遊離するテストステロンが現れます。このテストステロンがレセプター(受容体)と反応して細胞に作用するようになるのです。

これまでの研究で海外の男性は、年齢とともにトータルテストステロンと、フリーテストステロンはともに減少するデータが出ていますが、日本人の場合は年齢を重ねてもトータルテストステロンの値は減少しにくい結果となっています。しかしながら、重要なフリーテストステロンは減少するため、体調不良を誘発しやすくなります。

テストステロン不足とうつ

テストステロン不足はメンタル不調にも影響があります。チャレンジ精神が減退してしまったり、イライラするよになったりしてストレスを感じやすくなることによって、気分が落ち込みやすくなるのです。特に男性は女性よりもストレスに弱いため、下記の症状が出始めたらフリーテストステロン値を病院で測定し、フリーテストステロンを補充するなどの適切な治療を受けることが大事ですね。

テストステロン低下が招くメンタル不調例
・忘れ物やミスが多い
・仕事に集中できない
・ちょっとしたことでイライラする
・新しいことに興味が持てない
・好きな趣味をやる気になれない
・性欲が落ちてきた
・怒りっぽくなっている
・理由もなく気分が落ちる

テストステロン不足と心筋梗塞

テストステロンが減ると血管の硬化が進行します。男性は年齢とともにテストステロンが減っていくため、血管が硬化し、心筋梗塞や脳梗塞などの突然死のリスクが高くなるのです。一方女性は、女性ホルモンが血管保護作用を持っており、これはテストステロンよりも強い効果を持っているのです。そのため、男性よりも突然死になる割合は低いのです。このことから男性の方が女性よりも寿命が短いのは、テストステロン低下による、血管障害が大きな理由の1つです。

健康長寿にはテストステロン

テストステロン低下は様々な体調不良を誘発します。人生100年時代で、50代で折り返し地点です。あと50年健康に生活するためにはテストステロンについての認識は不可欠です。特に男性は、年齢とともにテストステロンが減っていくため、体調不良を感じたら、テストステロン値を測定して、しかるべき処置を受けましょう。

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