ストレスによる脳への影響

 脳の栄養というのは脳由来神経栄養因子(以下、BDNFと記載)という物質のことで、神経に対する肥料のようなものです。脳は神経が繋がってできているため、神経を太く艶やかにするためには肥料である栄養が欠かせないのです。この栄養が減ってしまうと、脳神経は痩せ細り、精神的な病気にかかってしまうリスクが高くなります。じゃあ、どのような状態の時に脳の栄養素は破壊されてしまうのかというと、それはストレスです。全員が日常生活で確実に感じているストレスです。具体的にストレスによって脳内がどのような状態になるのか解説します。

ストレスによる脳への影響

 ストレスの正体はコルチゾールという物質です。人間はストレスを感じた時、脳内ではコルチゾールという物質が生産されます。このコルチゾールは通常体外から侵入してきたウィルスを攻撃するための免疫物質のなのですが、人間はストレスを感じた時に免疫システムの誤作動により、コルチゾールという物質が生産されてしまうのです。生成されたはいいけれども、脳内でコルチゾールを持て余してしまい、コルチゾールは脳神経を攻撃し始めてしまうのです。そこで標的になりやすのが脳の記憶を司っている海馬という部分です。記憶と学習能力を司る海馬が精神的ストレスによって攻撃の対象となってしまい、海馬がやせ細ってしまう。実際にうつ病を発症した患者の脳内を検査してみると、海馬の神経がやせ細っています。人間関係等の外部要因からのストレスを感じるのは人間として避けられません。では、精神的ストレスを毎日感じている人は何もしなければやせ細り、うつ病になりかねません。どうすればいいのか。それは運動です。どのような運動をすればBDNFを増やすことができるのかは別記事で書いていきます。

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